現役クルー目線でみるZIPAIRの魅力 【一時帰国】
あっという間に終わってしまいましたが、約4週間の長い夏休み。
一時帰国された方も多いのではないでしょうか
我が家も娘の小学校の終業式翌日から始業式の前日夜まで地元、神戸に帰っていました。(ぎりぎりすぎるやろ)
夫の勤める会社は1年に一回の帰国費用を補助してくれるのですが、わたしたち母子3人は春休みに恩恵を受けたばかり
3か月ぶりの一時帰国、今回は実費ね、はいはいと思いながらシンガポールー関空の航空券を手配しようとしたら、めっちゃ高い。3人で45万?
ということで、以前から気になっていた話題のZIPAIRを利用しました
結論からお伝えすると、控えめに言って最高。トラブルなくとっても快適でした
クルー目線からもぜひおすすめできる体験になったのでシェアさせてください
料金
一番上の合計料金が今回かかった総額です。
他社に比べてお安いことにはとりあえず感動しておいて、よくみると行きと帰りの料金違いすぎません?
実は実際に航空券を予約した日は、最初に料金を調べた日とは別日。
最初にみていた日の支払い金額はこちら
こちらはパッケージなどを加えてしまっているので総額だけをみるとあまり差はありませんが、行きのフライトの差額に注目にすると\27,024の値上がり。
1回目と2回目の差わずか5日ほど。やったな、わたし
ZIPAIRの公式に値段の変動については書かれていないので憶測にすぎませんが、行きよりも帰りのフライトが必ず安いところをみると、出発日から期間が長くあいているほうが安いのかなと感じました
同じくLCCのジェットスターなんかは出発から90日以内になると値段が上がる傾向にあると言われているので、ZIPAIRも同じロジックかもしれません
予約はおはやめに。
オプション
料金表にもありますが、わたしが課金したのは座席指定と受託手荷物です。
ながらくLCCを利用していなかったので忘れてしまっていましたが、座席を指定するのも費用がかかるのはLCCならではですね
席別の座席料金はこんな感じ
どの席を指定してもなにかしらの料金はかかる仕組みです
ZIPAIRはわかりませんが、わたしが勤める航空会社では5歳以下の幼児は12歳以上の大人のとなりに座らなければいけないという決まりがあるので、息子の席は指定せずともわたしのとなりなのでは…?と息子の座席は指定せず。(ケチか)
予約時点でガラガラ(実際もガラガラでした)だったので、
- わたし:22H
- むすめ:22G
と取りました。
上記のルールが適用されたかは謎ですが、実際のチェックイン時には息子が22J(わたしのとなり)になったので、戦略通り息子の座席指定料金は節約できました。
受託手荷物(預け入れ荷物)は1個目から料金がかかります。~23kg/4,550円
こちらは避けられないので往復ともに課金です。
無料Wifiでなんでもできる
ZIPAIRの座席には個人モニターがありません
これはスタンダード(エコノミー)もフルフラット(ビジネス)も同じ。
自分のスマホやタブレットで機内無料wifiに繋ぎ、機内エンターテイメントに接続する仕組みです
スマホを持っていない人を探すほうが難しいこのご時世で、困るかたはほとんどいないんじゃないか?と思うほどよくできています
タブレットスタンドが座席前方についている仕様はさすが
映画やフライングマップをみたり、機内販売も自分の端末で注文から購入まで完結します
機内販売
機内販売ではスナックや飲み物(ソフトドリンク、アルコール)、免税品やZIPAIRオリジナルグッズが購入できますが、個人的に気になったのがお菓子。
シンガポールのいろはマートやドンキで購入するより安い。
日本だと少し割高に感じますが、普段シンガポールに住んでいると現地価格は日本の倍なんてのは珍しくありません
こどものためにお菓子を持参していたので購入はしませんでしたが、そこまで必死に準備しなくてもいけたなあと思いました
※公式では持ち込みの飲食が禁止になっているようです
わたしはシンガポールに戻ってきてこのブログを書くまで知らず、往復ともに堂々と持参したお菓子を食べてしまっていましたがクルーさんが優しかったのか特に指摘されず。
機内食は路線によって違いますが、シンガポール便の一部はこんな感じ
めちゃおいしそう。
- 日本発出発の72時間前まで
- 海外発出発の96時間前まで
の事前予約が必要です
使用機材
使われている飛行機はボーイング787-8型機
多くのLCCが、エアバスA320を使用しているのに対して中距離で使われる大きめの機材です
JAL本体からのお古をまわしているんだろうなと思っていましたが、乗ってみてびっくり
トイレをはじめ各設備が新しく快適。
地味に重要なUSB接続も全タイプ対応
古い機材にあるあるな、ある国の接続プラグしか使えないという心配も不要です
窓のブラインドもボタンで明るい・暗いを調節できるようになっています
ターミナルとチェックインカウンター
ZIPAIR利用の流れでわたしが個人的に一番感動したのは、ターミナルとエアブリッジ(搭乗、降機の際に使用する飛行機と空港建物を繋ぐ橋)。
子連れLCC利用でなにが一番大変かって、チェックインから搭乗までが他社に比べて圧倒的不利なポジションにいること。(笑)
LCC専用ターミナルといえば、関空のターミナル2や成田のターミナル3のように、他のターミナルからはバスに乗らないといけない距離にあり、飲食店やコンビニも簡素化されています
その点ZIPAIRはチェックインカウンター・搭乗/到着ゲートがチャンギ(シンガポール)空港、成田空港ともに堂々のT1(ターミナル1)。
これが地味にめちゃくちゃありがたい
他社LCCのように、搭乗ゲートから飛行機までバスで行き、重い機内持ち込みの荷物をかついで階段を上がる必要もなく、子連れでも快適に乗り降りすることができます
シンガポールのチャンギ空港・成田ともにT1は飲食店が充実しているので、搭乗前後の食事やお買い物が便利です
クルーさんについて
ZIPAIRのクルーさんは本当に優しい。
まさに日本のおもてなし精神に癒されました
- トイレがいつ行ってもきれい(定期的にトイレ掃除をしている)
- 荷物の上げ下ろしを手伝ってくれる
- 座席移動を許可
- 大きな揺れのあとにこどもを確認
- ランドリー袋をくれる
- お誕生日の粋な計らい
この日はたまたまわたしのお誕生日当日だったのですが、ヘッドレストカバーがケーキになっていました
恥ずかしながら気づかなかったのですが、クルーさんがわざわざ言いに来てくれて、記念にと家族3人の写真撮影もしていただきました
プレミアムエアであればケーキやメッセージカードを準備してくれたりしますが、LCCではまったく期待していなかったので、ローコストなりのお祝いをしていただけたことが素直に嬉しかったです。
搭乗時も荷物を頭上の棚にあげようとすると走って手伝いにきてくれるし、ガラガラなのでどこでも使ってくださいとお声がけくださったり。
※ZIPAIR公式では座席の移動は許可されていません
わたしも仕事をしていて思うのですが、快適な空の旅になるかどうかの5割くらいは自分の座席エリア担当のクルーさんによるとおもいませんか
一度ドアが閉まってしまえば提供できるものは限られているけれど、ちょっとした気遣いやコミュニケーションによって旅の印象はガラッと変わるものです
デメリット
メリットしかなかったZIPAIRでの一時帰国でしたが、あえてデメリットをあげるなら
- 映画の種類が少ない
- リクライニングが浅め
- 席の幅が短め
映画の数は他社とは比べ物にならないほど少ないです
個人モニターがないことは事前に知っていたので、自分のタブレットでみられる映画が数本あっただけで、「映画あるやん!嬉」と感じたわたしですが、事前情報で映画があることを知っていたらちょっとがっかりするかも。
わたしはみたい映画がなかったのでみませんでしたが、こどもたちはアナと雪の女王を仲良くみていて時間が稼げたのでありがたかったです
座席の幅やリクライニングは若干のLCC感を感じますが、160cmのわたしは正直まったく問題ないレベルです
前の座席との距離もとられていて圧迫感も感じないし、足も伸ばせます
持参したほうがいいもの
- クレジットカード
- タブレット(みたい映画をダウンロードしていると安心)
- ヘッドホン
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 上着
機内販売での支払い方法はクレジットカードのみ可能なので、逆に言うとカードがないと購入できません
クレジットカード番号を入力する仕様なので、本体はなくても番号を控えておきましょう
期限や裏面にあるセキュリティコードも忘れずに。
ヘッドホンやティッシュ、おしぼりなど普段は機内でもらえるアメニティはすべて有料です
購入すると荷物が増えてしまうし、機内販売で購入できないものもあるので持参していくと安心です
今回わたしはタブレット用のヘッドホンを忘れてしまったのでダウンロードしていた映画が聞こえず、耳を最大限近づけて必死に聞き取る変な乗客になっていました。(笑)
ブランケットも貸し出しはないので、上着が必須です
ひとりであれば自分のスマホで完結しますが、お子さん連れの場合は別にタブレットがあるほうがいいです
スマホを渡してしまうとwifiが途切れた際の復旧や機内販売の購入ができなくなるし、なにより自分がめちゃくちゃ暇。
今回はipadとニンテンドーswitchを持参していたので、2人で交代しながら楽しんでいました
まとめ
価格からサービスまで、クルー目線からみても最高だったZIPAIR
わたしの最寄りは関空なので乗り継ぎが必要ですが、国内線を利用してもシンガポール航空よりはるかに安い価格でした
コロナによる路線縮小が徐々に緩和されて、シンガポール航空のLCCであるスクートが関空への就航を再開するみたいなので、次回の実費一時帰国はこちらも利用してみたいです
参考になれば嬉しいです!
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