シンガポール【ローカル歯医者さん】で子どもの歯科矯正体験記 費用や治療法を徹底分解
シンガポールへ引越しをする方のなかには、小さい子どもを連れての移動も多いのではないでしょうか。乳歯の生え変わりの時期にちょうどシンガポールに住んでいるというご家庭も少なくありません。
きれいな歯並びを維持したまま永久歯が生えてきてくれればうれしいですが、なかなかそうはいかないのが幼児期の生え変わり。新しく生えてきた永久歯に乳歯が押されてガタガタしてきたというのはよくある話です。
そこで検討する子どもの歯科矯正。シンガポール在住で日本とはちがうことが多いとはいえ、子どもの将来にかかわることはきちんとやってあげたいのが親心ですよね。
大切ないまを逃さないためにも、できるだけはやい段階で歯科医に相談したほうがいいです。
とはいえシンガポールは日本と勝手がただでさえちがうのに、まずはなにをすればいいのか困ってしまいますよね。
この記事ではこれからシンガポールで子どもの歯科矯正をはじめようとているかたに向けて、費用や治療法、どこのローカル歯医者さんに通っているか、先生とのコミュニケーションについてくわしくお伝えしています。
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子どもの歯科矯正の常識は昔とちがう
わたしが子どもの頃は、歯科矯正といえばワイヤー矯正一択でした。当時から100万円ほどかかる費用を捻出して約10年間装着しっぱなしの状態です。思春期は見た目を気にして笑うのがいやだった時期が懐かしい。
その一方で、現在は大人の矯正の治療法とちがい、あごの筋肉やあご全体の大きさを変える治療法がさきに検討されるようになっています。
この治療法のメリット
- 歯並びを根本から整えられる
- 費用がおさえられる
- ワイヤー矯正よりも着用の負担が軽減される
時代にともなって、歯科矯正の技術は変わってきています。
歯科矯正をはじめる前の娘の歯並び
5歳の時にプレオルソというマウスピース型矯正器具で反対咬合(下の歯が上の歯にかぶさっている状態の歯並び)を治療した娘。
7歳になり、乳歯と永久歯が次々と生え変わってきました。永久歯が生えてくるスピードに乳歯が抜けるのが追いつかず、歯並びからあっちこっち脱線して生えてくる歯がいよいよ心配に。
そこでシンガポールのローカル歯医者さんに相談に行きました。
シンガポールで子どもの歯科矯正 治療法編
レントゲンの結果、ファーストステージとしてあごを広げる装置を付けることになりました。型取りをして作成するタイプの装置です。
この装置の装着時間は毎日24時間。就寝時を含みます。
歯磨きのときだけ外して洗浄できるので装着部分と装置がきれいに保たれるのは魅力な点です。
装置の洗浄はこちらを使用しています。
わたしと主人用の就寝時マウスピースに使用しているリテーナー洗浄剤を持ち込んで、娘のマウスピース洗浄にも使っていいか確認しました。きちんと成分を確認してくださったので安心して使用しています。
現在は2段階目になるあごの筋肉を整えるマウスピースに移行しています。
初診の診察内容
- 診察
- レントゲン
- 型取り
- 使用すべき装置の提案・説明
日本の歯医者さんとやることは変わりません。
矯正器具の完成
約2週間後に型取りをした矯正器具が完成。装着してもらいに行きました。手を洗って、自分で取り外しの練習をします。
慣れなくて何度か失敗したのですが、あきらめずに付き合ってくれる先生。
と、さすがのわかりやすい説明により、5,6回目でやっと成功。がんばった娘に拍手でこたえてくれる先生と歯科助手さんです。
シンガポールで子どもの歯科矯正 費用編
ファーストステージでは初診を含め全体で$1000程度の費用がかかりました。
診療代 | SGD50 |
レントゲン代 | SGD80 |
型取り/装置代 | SGD400 |
初診費用合計 | SGD560(税/GST含む) |
※定期診療 | SGD50 |
※今後は4〜6週ごとに定期診療をトータル10〜12週通う必要があります。定期診療のおおよその総額の合計が$1000程度。娘の場合はこの一回の装置で整うとのことで、費用面でも頼もしい限りです
追記:ファーストステージから1年4か月経過後、セカンドステージへ
新しいマウスピース代 | SGD350 |
定期診療 | SGD50 |
日本との比較
日本に住んでいるときから、どの歯医者さんにも「いずれは必ず矯正をしたほうがいい顎の小ささ」と言われていました。
新しい歯医者さんに行くたび都度費用をうかがって心の準備をしていたのですが、顎を広げるという同じ治療法で約30~100万円。物価の高いシンガポールですが、歯科矯正は圧倒的コスパのよさです。
シンガポールで子どもの歯科矯正 期間編
歯磨き時以外は常に装着を6ヶ月〜9ヶ月して様子見とのこと。
娘は上あごのみからのスタートです。上下同時もできるけどとてつもなく不快感が続くので、娘の負担を考慮してくれました。
先生はこれを見越していたようで、本当にプロの技だと感心。
最初は慣れないし違和感あるしで、外してしまう子が多いからご両親が装着をどれだけ促せるかが勝負と言われました。ちょっとプレッシャーだけど、ここは経験者の母の出番。痛みや違和感を共感しながら頑張りたいところです。
今回の装着器具は外からはまったく見えないので、見た目を気にしなくていいのはワイヤー矯正経験者の母からみても大きな魅力です。
シンガポールのローカル歯医者さん【Neau Dental】
シンガポールに住んでいたら一度は行ったことがあるアレクサンドラIKEAの隣のビルに位置します。
ローカル歯医者さんとのコミュニケーションは心配無用
我が家がお世話になっているNeau Dentalは受付、先生ともに感じがよくて第一印象から安心。
と優しく、子どもにも分かりやすい英語で接してくれました。型取りのときは、器具をお口の中に実際に入れてシミュレーションしてくれます。
本当に子供が好きなんだろうなというのが分かるくらい、そのへんをちょろちょろしてる息子にも気を使ってくれる神対応。最後は娘にはネイルシールを、今回診察していない息子にも立派なモンスターズインクのシールをいただき、ご満悦な二人でした。
矯正装置を着用する際の注意点
装着開始にあたりいくつかの説明を受けました。
- 最初の1~2週間は両顎ラインが痛む
- 噛むときに歯が痛む
- 舌でコロコロして遊ばない
- 舌は上あごの天井にくっつける
- ティッシュで包まない(あやまって捨ててしまうのを防ぐ)
はじめは多少の痛みが感じられるが、あごが正常に動いている証拠なので大丈夫、ポジティブに受け止めてくださいとのことでした。
まとめ
子どもの歯科矯正は、どれだけはやく取り掛かるかが勝負です。後伸ばしにしていると、早期にはじめていたら出来ていたはずの治療法ができなくなっているということになりかねません。
シンガポールでもたくさんある子どもの歯科矯正の選択肢。お子さんの歯並びの状態や成長段階に合わせて、適切な治療をしてあげられたらいいですね。
お子さんの成長期を利用して低コストでできるシンガポールでの歯科矯正。気になっている方の参考になればうれしいです!
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